わたしたちらしく。

ひとりむすめのroさん。不登校をきっかけに、HSCや不安障害、愛着障害、感覚過敏、特性などなど、いろんなことがぽろぽろとわかってきました。

教室NGのむすめも、ひといちばい敏感な『HSC』です。

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最近、roさんがミルクセーキを作ってくれます。おいしい。

昨日、NHKのバリバラでHSC(Highly Sensitive Child:ひといちばい敏感な子ども)のことがやっていましたね。

わが家のひとり娘roさんも、HSCだろうな。と思っています。

運動会に参加出来ない気持ち。「やればできるよ!」「もうすこし頑張れ。」「ほらできるじゃん!」と言われることの辛さ。本当によくわかって、観てるわたしもしんどくなってしまいました。

 

roさんのためにもなるかな?と思って観ていたのですが、HSCの男の子、元気くんが暗いのが恐くてしんどくなっているシーンを観て、roさんも辛くなってしまったようで、泣きそうな顔で「観たくない!やだやだ!」と言いだし、椅子の後ろに隠れて拒否してしまいました。

しんどさが伝わってしまいました。。。

 

教室にいられない

共感性高く、人の感情や刺激をスポンジのように吸収してしまう。そんな風に長沼睦雄先生がおっしゃっていましたが、roさんも同じです。

 以前ブログでも書きましたが、2年生のとき、roさんは教室にいられなくなりました。

まわりの子たちが騒がしかったりすると、うるさくて辛い。HSCでない子からしたら、普段からこんなもんだよね、賑やか程度の教室環境もしんどい。先生の言うことを聞かなかったりする子たちがいると、もう気になって気になって仕方がないのです。

騒がしいと声の刺激も強まり、聴覚優位のむすめはさらに耳が辛くなってしまいます。

 

さらに、2年生の担任の先生は、よく怒っていました。

子どもたちが「また怒ってるよ。。。」と言ってしまうくらい、怒りまくっていました。叱る、ではなく感情的に怒ってしまう先生のそばにいて、roさんはその感情を浴びるのがすごく辛く、そして、怒られている子どもたちを見ているのも辛くてたまらなかったようです。

 

 そんな感じで刺激に晒され続け、教室にいるとお腹が痛くなってしまうのに、先生に言っても保健室に行かせてもらえず、とても辛い経験をしました。

昨年の秋頃から無理に教室で過ごすことはやめました。登校出来た日はほぼ毎回保健相談室で過ごすようになりました。いつかは教室に戻りたい気持ちはあるけれど、今のところは教室で授業を受けるのは嫌と言っています。

 

また、最近わかったのは、放課後クラブはもっとしんどいということ。

教室はまだ先生が叱れば子どもたちの騒がしさは多少収まりますが、放課後クラブではさらにやんちゃをする子が増えてしまいます。それに耐えられないそうです。

あと、さわがしさや感情だけでなく、突発的な大きな音も苦手です。何か物を落としてしまい大きな音が立つと、びっくりしすぎて泣いてしまいます。

 

自分の辛さを口にできない、色々と気にしてしまう

バリバラの番組の中で、HSCの子たちは感情や刺激を吸い込む一方で、外にはき出すことが苦手だと言っていました。

roさんは、学校ではなかなか「辛い、しんどい、帰りたい。」が言えません。信頼している児童支援の先生や養護の先生にも言えなくて、「辛いときに、帰りたいって言えないから学校に行けない。」と泣くことも多々あります。

癇癪がひどいときには、家でも口に出せずにうーうーうなってしまいます。

何と言ったらいいかわからないのもあるし、ママに気持ちを伝えるとママを困らせてしまう、悲しませてしまうかもと思ってしまうそうです。「ぎゅーっとして(抱きしめて)。」さえ、言えないときもあったほどです。

 

また、番組に出演していた元気くんと同じように、外や暗闇が怖くて、犯罪者がいたらどうしよう、殺されたらどうしようと、必要以上に怖がってしまいます。

roさんの気持ちがしんどい時期は、怖すぎてトイレも一人でいけないし、眠る前はすべての鍵をくまなくチェックしないと気が済まないなどの強迫観念に捕らわれてしまっていました(今は気持ちが落ち着いて、夜でも一人でトイレやお風呂にいけるようになりました!)。

 

ひとの感情を鋭く察知する

HSCは、ひとの感情の変化にも敏感と言われます。

roさんも、まだ元夫と一緒に暮らしていた頃、元夫の感情変化にとても敏感でした。2~3才という小さな頃から、元夫の機嫌が悪くなるような話題は意図的に避けて話していました。

バスや電車などの公共機関もとても苦手です。

バス停で、感情の激しそうな人やちょっと感覚(オーラ)の変わっている人が並んでいると、そのバスには乗れません。乗れたとしても、人の目線を感じてしまうと下りてしまうこともあります。

わたしの感情にも敏感で、roさんが調子の悪かった時期は、わたしがroさんのことでちょっとでもイラッとすると、roさんが察知して癇癪を起こしてしまうのでした。

 

でも、HSCであることでいいこともある。

roさんは、ひとの気持ちを察知する力が強いので、周りの人に対してとても優しいです。困っていたり、しんどそうな子にすぐ気づいて、「どうしたの?」とすぐ寄り添ってくれます。

そして、感受性豊かです。緑や月によく感動し、自然が大好きです。キャンプ場に向かうとき、道路以外の人工物がなくなって緑の木々や山々が一面に広がると、「これが好きなんだよね。」と言うroさんは、とても気持ちの良い顔をしています。

絵画を見るのもわりと好きなようです。好きな画家の展覧会に行きたかったのに、もう今年は終わっていたとを伝えたら、あまりのショックで大泣きしていました。そこまで、ショック受けなくてもいいのにー。笑

 

HSCのことが、もっと普通に知られるようになるといいな

理由はわからないけど、なぜか学校に行けないと言う子の中には、HSCである子も多いんじゃないかなと思います。

でも、その敏感さを周りが理解できなかったり、本人さえも気づかなかったりすることが、HSCの難しいところだと思います。理由が説明できなくて、周りから「甘えてる」「甘えさせている」と言われてしまうことが多いHSC。辛い思いをしている親子もきっと多いと思います。もっと、いろんな人に知ってほしいです。

 

わたしがroさんのHSCに気づいたり、共感できたのは、わたしも多分HSP(Highly Sensitive Person)だからです。わたしもroさんと同じように感じることが多いです。

roさんのことがわかってあげられることで、自分の中の辛さが開放できるような気がします。だって、無理にバスに乗らなくていいことに気づいたもの。笑 お腹がすぐ痛くなっちゃうのも「気持ちの問題」なんて言葉で片付けなくて済むもの。ずっとひとの顔色伺って合わせてしまうのは、HSPだからだって気づけたもの。

きっとわたしとroさんはお互い支え合っているんだと思います。

多分、このブログを書くことも、長沼先生の言う、はき出す作業のひとつなんじゃないかな?なんて、今、書いていながら思いました。そうか。そうかも。