聴覚過敏と英語
roさんはとても耳がよいです。
強い聴覚過敏ではないとは思うけれど、ストレスが強いと耳に響いてしんどいそうです。
クラスになかなか行けないroさんは、授業中でも教室はうるさくてしんどいそうです。
でも、耳がよいことで得意なこともあります。
それは英語です。
英語のレッスンや宿題は聞き取りが多い
roさんは、今ECCジュニアに通っています。
TVのCMでもよくやっている、先生のご自宅でレッスンを受けるやつです。
1年生のとき、学校の英語の授業が楽しくて、「習いたい!」と言ったのがきっかけです。
2年生から1年半続けていますが、レッスンは聞き取りと声に出して話すことが多いです。
しかもゲーム感覚のように、遊びながらやっているので、繰り返し繰り返しやっても、全然苦にならないようです。
というか、いつもみんなでふざけながらやっていて、先生に申し訳ないくらい。笑
でも、とっても楽しいらしいです。
(学校の授業では、まわりがふざけていると気になって仕方ないのに不思議…)
宿題はペーパー4ページで筆記も多いので、そこの部分は疲れるようですが
CDを聞いて質問に答えたり、DVDを観て答えたり、roさんにとってはクイズみたいで楽しいようです。
CDを聞きながら、教科書4ページくらいの物語で登場人物の会話を暗記したり、詩の暗唱や歌を覚える宿題もあるのですが
書かずに声に出して覚える作業では、自ら覚えられるまで繰り返し字を追いながら声に出して練習しています。
あれほど、漢字の繰り返しはブチ切れるのに。。。笑
まったく、音読はやらないのに。。。笑
roさんは、耳が本当によくて、聞いたものをそのまま口に出すことができるので
おそらくCDという自動音声のツールが、勉強を楽に、やりやすくしてくれているのだと思います。合っているんだろな。
あ、でも機嫌の悪いときや、うまくいかないとき
そもそも宿題に乗り気じゃないときは、
だんだんイライラしてきて、最終的にはキーっ!!!とキレてます。笑
(そのときは、今日は無理しないでやめとこーと声をかけます。)
なぜか書き取り、音読も頑張れている
3年生からはレベルを上げて、「スーパーラーニング」をやっているので
レッスンでの筆記もかなり多いのですが、仲間のお気楽さと楽しさに助けられて
書くのが苦手なroさんもかなり書いたり、読んだりできるようになっています。
(学習の環境ってほんとに大切。。。)
さらに絵本を読む宿題もしています。文章がっつり読んでます。汗
日本語訳もないのに、すらすら内容を教えてくれます。。。汗汗
単語だけでなく、文章も読めて書けるなんて、わたしの子供時代ではありえない。。。笑
今の英語塾ってすごいです。
そんなroさんを見ていて、なんとなーく、アルファベットは漢字より楽のような気もします。
bとdなどの見間違いも少ないし、読みもかなり早いです。
本人の文字の認識特性もあるとは思います。
でも、まず耳でさんざん覚えてから字に入っていく英語学習のやりかたは、roさんへの定着のしやすさにかなり大きく影響しているような気がします。
漢字もね。耳で覚えられたらいいのにね~。
(1、2年生は唱える漢字もやってたけど、3年生は画数が多すぎてイマイチ…汗)
音読も、とりあえずわたしが読んでみたらよいのかな~。。。
でも、やっぱり宿題が負担
毎週どんどん吸収していっているし、流暢に話すし読めるしで
英語はroさんに合ってるんだろな~とは思いますが
roさんは3月でECCジュニアをやめると決めているそうです。
これまで書いてきたように、なんせ宿題が多すぎて。。。
1週間でこなすように作られた宿題を、持ち前の集中力と根性で 笑、1~2日で終わらせてしまうroさんですが
(それだけ、英語は得意な気もするんだけど…)
普通の学習でもかなりののんびりペースのroさんにとっては、やっぱりかなりきついそうです。
もったいない気もしますが、
「英語は楽しいし、将来役立つと思うからやめないほうがいいと思うんだけど…」
と悩んでいたくらいなので(笑)、またやりたくなったらやればよいかなと思っています。
学校や、チャレンジタブレットの英語は簡単すぎてつまらないと言っていましたが
よくよく見たらチャレンジの「Challenge English」はレベル設定ができるようなので
roさんも「じゃあ4年生になってみたらタブレットでやってみるかな。」と言っていました。
やっぱり英語自体は好きじゃんね。笑
もう少し大きくなって、またやりたくなったらやればいいし
(ECCは一回抜けると周りとの差が相当できてしまうから難しいけど。。。)
機会も方法も色々あるから、今は仕方ないか、と母も腹をくくることにしました。
かなりの節約にもなるし!
(会社から補助金が出るものの、全額ではないので実は辛かった。。。笑)
でも、roさんの得意なことを見つけられたいい機会になりました。
これからも、特性を活かせることを見つけていけるとよいな。
出入り自由!roさん式授業の参加のしかた
今のルービックキューブって、いろんな数のものがあるんですね…!
(わたしは、スタンダードの3×3も全然できません。笑)
さて、roさんの授業の参加の仕方ですが
roさんは基本保健相談室にいるので、ぶっちゃけ授業は殆ど参加できていません。
それは、昨年クラスにいるのがしんどくなってしまったからです。
2年生のころは、クラスがうるさすぎるんだろなと思っていましたが
今のroさんを見ていると普通のクラスの賑やかさでも、もしかしたらしんどいのかなと思ったりします。
授業は出入り自由!
今、3年生のroさん。
最近は、1日1回クラスに行ってみるをノルマに、好きな算数や体育には、少し出るようになりました。
「今日は算数どのくらい参加したのー?」と聞くと、
大体「5分くらい!」と言っています。
「どんな内容だったのー?」と聞くと、
大体「わかんない!」と返ってきます。笑
ご、5分かぁ~短いな~笑、しかも何やってるかわからないのか。。。笑
と内心思いつつも、「よく頑張ったね!」とほめております。笑
多いときは、15分くらいいたり、体育でティーボールをやると1時間いるときもあるそうです。
そして、なによりいいのが【出入り自由!】ということ。
先生にいちいち「保健相談室に戻りたいです。」と言う必要がないため
みんなから注目を浴びることなく、しんどくなったら勝手に抜けられるシステムは本当にありがたい!
最近では、いつの間にか現れ、いつの間にかいなくなる。
さりげなすぎて、先生、気づかないことも多いそうです。笑
先日保護者面談で面白かったのが、この先生の一言。
「最近roさん、教科書もノートも持たないで現れるんですよ。」
な、なにももたずに、何しに来てるのー!?笑
大爆笑でした。
「ふらっと現れて、席に座って、隣の子とちょっとしゃべって帰ってます。笑」
と先生おっしゃっておりました。。。
なぞ、なぞすぎる。。。
帰ってroさんに聞くと、
「あーなんか、行くことに夢中で教科書とか忘れちゃうんだよね。」
と言っておりました。笑
面白い子だなぁ。。。笑 きっと、大人になってもそうなんだろなぁ。
だれかさんと同じだなぁ。笑
(わたしもよく忘れ物が多くて、1個ずつしか思い出せないから、玄関を何往復もしています。笑)
今もクラスはうるさくて、しんどい
そんな風にして、フリーダムにクラスに出没しているroさんですが、
みんなが普通に授業を受けていたとしても、roさんにとってはいつもなんだか騒がしく感じるそうで、それなりに耳はしんどいそうです。
そして、この前は、はかりを使う授業で席を動かしたりして賑やかになっていて、roさんはクラスに入れず、廊下で耳を塞いで動けなくなってしまったそうです。
そのときは、先生が気付いてくれて、「無理しないでいいよ。」と声をかけてくれ、保健相談室に戻ることができたそうです。
運動会や音楽会では、事前に少人数で練習したり、見学したりして
自信も付いているし、事前の心構えもできているから、耳の過敏はそんなに出ないみたいなのですが
roさんにとって、クラスはまだとても緊張する場所のようで、そのため耳が過敏になってしまっているようです。
病院の先生からは、あまり聴覚過敏がしんどいようなら、
易刺激性を抑えるために、リスパダールを服用してもいいですよと言われましたが
roさん本人が、これ以上薬は増やしたくないと言っているので、今のところは服用なしで考えています。
(現在は、抗うつ薬のジェイゾロフト25mg半錠/1日服用中です。)
roさんや担任の先生と考えた聴覚過敏対策
◆イヤーマフを持っていく
roさんは、防音性はそれほど高くないけれど、すこし音を抑えられるイヤーマフを持っています。
音は軽く抑える程度。軽くて圧迫感が少なく、幅の調節もしやすいです。 |
このイヤーマフなら会話はできるので、そのうち授業でも使ってみようかと話しています。
「ただ、イヤーマフしたら先生の声もよく聞こえなくなるかもねー。そしたら余計授業わかんないね。笑」
と話してます。笑
◆椅子にテニスボールを付ける
教室で椅子を引く音って、結構うるさいですよね。
roさんの学校では、テニススクールから使えなくなったボールを寄付してもらい、椅子の足にはめて、椅子の音を減らすという工夫をしています。
roさんのクラスは運動会後外してしまったそうなのですが、roさんの耳のしんどさを相談したところ、担任の先生が、
「テニスボールの余りがあれば、検討してみますね。」
とおっしゃってくれました。
◆事前に授業やイベント内容をお知らせ
以前から行ってくださっていることですが、不安の強いroさんには、
学校行事やクラス活動の内容を、担任の先生が事前によく説明してくれています。
今度社会科見学がありますが、
「その場所には行ったことがありますか?なければ、写真を使って事前にどんなところでなにをするのか、お話しておきますね!」
とおっしゃってくれました。
そういう安心感は、roさんの緊張を減らし、聴覚過敏を和らげるポイントになってるなぁと、運動会や音楽会ですごく実感しています。
そういうところに気づいてくれて、忙しいのに、roさんのために時間を割いてくれる先生に本当に感謝感謝です。
授業に出ていない分、勉強は自主学習がメイン
というわけで、こんな感じで、roさんの授業参加はかなーり軽め。
正直学習にはなっていません。笑
そのため彼女の学習機会は、
・保健相談室でのテスト(好きな算数ばっかり、、)
・家庭でのチャレンジ学習
・ECCジュニアの英語レッスンと宿題
そのくらいです。
(そういえば、roさん宿題ももらってない。今更気づく…笑)
進度でいうと、国語は2年生3月、算数は3年前期くらい、社会・理科はほぼ手付かずです。
これからの課題だなーと思いつつ、実際はかなりのんびりです。
家では、1日1回何か学習に取り組むを目標にしているものの、それも本人の疲れややる気次第に任せています。
(やっと最近夕方の癇癪が少なくなってきたくらいで、それまでは手を付けられないことも多々ありだったもので…)
さらに、家庭学習のチャレンジは古いものから順にきっちりやりたいと、本人が頑なにこだわるので(本当は算数くらい今の単元をやらせてみたかったかな…)、正直通常の学力まで持っていくのはしばらく難しいだろうなぁ、と思っています。
まあ、やらせすぎると爆発しちゃう人なので、マイペースで気長に進めますか、と思っています。
(あと何気に、ECCジュニアの宿題が重たい、、、1~2日で仕上げちゃうけど。)
夢や目標ができて、それに勉強が必要であれば、そのとき頑張ればそれでいいんじゃないと思ってしまっている、これまたマイペースな親です^^
11月は休まず登校できました!
大イベント運動会を終え、プレッシャーもなくなり、ほっとしたのかな。
11月のroさんは、通院日と通級日以外、毎日朝から登校できました!パチパチパチ。
保健相談室の空気もなんだか緩やかで、みんなのびのび過ごしていて、
あーやっぱり運動会ってみんなしんどかったんだなぁ。。。とつくづく思いました。
普段roさんは、保健相談室でなにをしているかというと、
朝毎日書いている予定表と少しのroさんの話から(あんまり教えてくれない。笑)、だいたいこんな感じ。
・1時間目 ごろごろ
・2時間目 レゴ、ナノブロック
・3時間目 勉強
・4時間目 クラスに行く(算数とか体育)
・給食 増やしたり減らしたりがOKになった。わーい!
・掃除
・5、6時間目 あそんでる?
朝はのんびりして、レゴやなんやら色々と仲間と遊び
先生のお手伝いをしたり、校内の掃除をすることもあるそうです。
そのあとは1時間は勉強時間を取って、テスト問題に取り組んでいるらしい。
授業は殆どでていないので、わからないところはやり方を教わって解いているそうです。
そして、必ず一回はクラスに顔を出すことを決めているそうで
好きな算数や体育に顔を出しているようです。
滞在時間は5分~数十分と、好きに出入りしているそうです。
フリーダムいいなあ。ん?よく考えたら、わたしの大学時代と同じじゃないか。
(わたしも基本好きな授業しかでませんでした。笑)
小学校のわたしが今のroさんを見たら、すんごく羨ましがるだろな~。笑
でも、勉強時間を作る、クラスも行く、ときちんと決めて実行しているし
しんどいときや、疲れたときは無理せず、今日はやらない!と、よく自分で考えて、選択しています。
たまに作業の没頭しすぎて、授業に出るのを忘れてしまうこともあるようですが 笑、
本当に心が落ち着いてきたし、本当に1年で成長したなぁ、と感じます。
まだまだ、クラスに戻るのは先だとは思いますが
というか、本人あまりクラスに戻る気がなくなってきているような気もしますが 笑
親としては、今はこれでいいかな~と思っています。
ぶつけ本番で運動会完全参加!!
ご無沙汰しております。
むすめのroさんを学校に送って、パートに出かけ5時間立ちっぱなし
下校したむすめのゲームに付き合い
夕食を作る前と夜roさんが寝たあとは在宅ワーク、、
という日々を送っていると、結構へとへとで疲れていました。汗
精神科門前の薬局で働いていると
「気持ちに辛さを抱えている人と関わっていると、エネルギーを吸い取られるというか、凄くエネルギーを使うよね。」
と話します。かなり疲れて帰るとお昼寝とかしちゃうよねって。
なので、不登校や学校渋り、発達障害などを抱えるお子さんのお母さんも
とっても精神的に疲れると思います。
なかなかゆっくりする暇もないかもしれませんが、休めるときは少しでも自分を癒してあげてください^^
運動会は先生のフォローがたくさん!
さて、roさんの運動会。
昨年は、それはそれは細かく先生と相談していました(娘自身が)。
定期的に児童支援の先生が声掛けする。出る競技出ない競技を決めておく。
出ない競技はタブレットを持って写真撮影のお手伝いをする。
困ったときや集団の中にいるのが辛くなったら養護の先生のテントに行く。
細かく打ち合わせしておくことで、わりと安心してこなすことができたようです。
ダンスは好きだから出てたし、勝ちにこだわるroさんは徒競走は頑張りました。笑
(事前にタイム測定して、同じくらいのタイムの子と走らせてくれるので安心)
そして今年は、、、
練習の時点では、集団の中に入ることに抵抗があり、端っこで見学。
担任の先生も、児童支援の先生もよくわかっていて、
「参加しないとしても、一応何番目だけ覚えておきなね。あとは〇〇ちゃんの後に付いていけばできるからね!」
と声掛けしていてくれました。
いきなり参加しても対処できるように工夫されていて、すごいです。
ダンスの練習は保健相談室で仲間とともに練習。
徒競走のタイム測定は、みんなが終わったあと、みんなが教室に戻ったあとに測定。
団体競技は見てるだけ、全体練習も椅子付近で眺めているだけでした。
そして、運動会当日
roさん、なななななんと、完全参加しました!パチパチパチー!!
ダンス練習はみっちり保健相談室でやったので、自信満々でこなしました!笑顔で思いっきり踊っていて可愛かった~。
あまりに楽しそうに踊るので、ママ友たちが
「本当に頑張ったね!涙ものだよ~!!!」
ととっても喜んでくれて、わたしもすごく嬉しかったです!
徒競走も1位!(まーゆっくりメンバーでしたが。笑)
そして極めつけ、
直前のお弁当時間でも「わたしは団体競技でないよ~」とへらっと言っていたroさん。
よく見たら出てるじゃないかー!!!!笑
わたしとばあばは、急いで見える位置まで走りました。汗汗
というわけで、roさん、集団での練習には殆ど参加せずに(笑)、ぶつけ本番で運動会に完全参加という快挙。親の予想をはるかに超える頑張りでした!
なぜ、練習には参加しないのか?
roさん含め、保健相談室にいる子たちを見ていると、「うまくできないことを見られる」ことが、すんごくに苦手。。。という子が多いような感じがします。
だから、練習の段階はすごくいや。あたふたしてしまうのもすごく苦手。
そして、みんなが頑張ってできている姿を見ると余計に自信を無くす。。。
そのため、運動会の練習時期は、登校渋りも強くなるし、登校しても昇降口で不安で泣いてしまったり、抵抗して暴れてしまう子も多いです。
なので、練習に参加するのが苦手な子は、無理せず、遠くで見て覚えたり、少人数で練習するほうが良いみたいです。
人より失敗を気にしてしまったり、傷つきやすいからかなーと思います。
でも、自信がついたら、安心できる。
それでもよいかなと思います。やりかたは人それぞれ。
でもこれができるのは、理解してサポートしてくれる先生方がいてくださっているからです。
そもそも、わたしたちの住む地域でも、保健相談室の存在がある学校は少なく、サポートの手厚い学校はまだまだ少ないと聞きます。
少人数から始めれば、安心して取り組める子も沢山いるんだよ~ということが、もっと広まってくれればよいのにな。と思います。
我が家のディスレクシア対策
台風19号激しかったですね。関東に上陸したとき、窓がバンバンいっていて怖かったです。
我が家は停電もなく過ごせましたが、たくさんの地域の方が被害を受けていました。心が痛みます。復旧、大変かと思いますが、みなさまが穏やかに過ごせる日が一日でも早く来るよう、お祈りいたします。
さて、夏にディスレクシア疑いという評価を受けたroさん。
言語科の先生や、学校の先生方からのアドバイスをいただき、書字読字の対策を始めました。
音読指導アプリでトレーニング
鳥取大学で開発された、文字から音への変換を早めるトレーニングです。言語科の先生から勧められました。
出てきた文字を、なるべく早く声に出して読んで、読めたら〇、うまく読めなかったり、読むのが遅くてアプリが答えを言い始めてしまったら✖をつけて行きます。
1日1回しかできませんが、200以上やらなきゃいけないので結構しんどいです。roさんも最初は結構イライラしてました。汗
でも、不正解分だけ次回練習となるので、だんだん問題数が減ります。1か月くらいつづけるとよいらしいです。
単音、直音が終わったら、単語版というのもあります。
エピソードをつけて漢字を覚える
これも、言語科の先生のアドバイスです。パーツごとに四角く括る方法もあったのですえが、roさんにはイマイチ。
それよりもエピソードを付けて覚えるのがいいかも、となりました。また、漢字一文字ずつより、単語のほうが覚えやすくなるとのことでした。
たとえば、「相手」の「相」。roさんは、「相」が「木(き)」と「目(め)」でできていることを確認し、『相手は君にキメた!』と覚えました。
「葉」は、くさかんむりは植物に関係があるときに使う、そして、「木」の上に「世〇くん」が立っている!
「指」は、まず、手に関するてへんがついてると認識する。で、指になんかついてる「ひひー!(ヒ日)」笑
と、こんな感じで、roさんが自分で認識しやすいエピソードを自分で作り、夏休みの宿題50問を数日かけて覚えきりました!いや~根性ですね。
ちなみに、紙に書くと枠におさまらなかったり、形が気になったりしてキーっとなりやすいので、完全に覚えられるまでは磁気ボードを使っていました。大きく書けるし、失敗してもすぐ消せるので便利です。
習字で書き順を覚える
これは、特別支援コーディネータでもある養護の先生のお勧めです。
学校でやってみて、気に入ったようで嬉しそうに「指」と書いた半紙を持って帰ってきました。笑 筆と墨の感触が気持ちいいそうです。
漢字スキルだけでは、roさんも漢字は覚えられないと認識しているので、習字もセットでやってみる!と言ってくれました。
ということで、おうちでもトライー!!
習字教室だったら、叱られちゃうような適当な書き方ですが、本人が気持ちよく書ければいいので、何もいいません。
そしたら、楽しくてガンガン書いてくれるじゃありませんか!本人絵を描いているような感覚みたいです。わたしも久しぶりに一緒に書いたらとても気持ちよかった~。
で、気づいたこと。
習字って書き順通りで書くと書きやすいですよね(当たり前だけど)。
普段書き順めちゃくちゃのroさんですが、びっくりすることに、習字をするときは、漢字ドリルを横に置いておいてやると、一度書き順を目にしてから書き始めるんです。
きっと書きやすいのわかっているんでしょうね。
しかもでっかく書くから気持ちがいい。習字は、空間認知も高まるそうで、確かに紙で書くよりバランスが良いです。
せっかくだから習字で書いた字は、roさんの希望で漢字ドリルに「しゅ」とサインを入れることにしました。やった分だけ「しゅ」が増える。それもちょっと楽しい♪
しばらくは、習字にはまりそうです。100均ですずりとか下敷きとか買わねば!
墨で汚れるのが嫌がる子や、準備片付けが大変なときは、水で書く習字のもお勧めです。通院している病院に置いてあって、roさんもお気に入りです↓↓
水で書くので汚れないし、乾けば何度も使えてとっても便利です。 |
漢字ドリルは続ける
学校で話し合ったとき、実は、繰り返し書くのが苦手なroさんのために漢字ドリルはやめようかという話にもなりました。
でも、roさん頑なに「みんなと同じようにやりたい。」と言って、拒否しました。
みんなと同じようにやる必要もないし、繰り返しで覚えられる子用の教材だから、roさんはroさんのやり方でやればいいよ、と説明したのですが、やっぱり拒否。こういうところのこだわりは半端ないです。あと、順番通りやることも絶対のroさんです。
でも、本人がやりたいというのだから、ひとまずは漢字ドリルも続けることにしました。
しばらくしたら、また聞いてみよう。やりづらかったら、改善。一回で決めこんでしまわず、様子を見ながらが基本です。roさん、飽きっぽいし。笑
ゲームが役に立っている
ゲームなので、対策というわけではないですが、、、
謎解きゲームが大好きなroさん。最近、ゲームの内容を自分一人で理解して解きたくて、一生懸命ゲームの文章を読むようになりました。笑
我が家の音読の代わりです。笑
ふりがなついているので漢字の勉強にもなっているのか、なっていないのかわかりませんが。。。でも、本人曰く、「最近、読むのが早くなってきたんだよ!!」と言っています。
ゲームも捨てたもんじゃないですね。笑
ちなみに、roさんがハマっているゲームはこちら。
謎解きも大人が悩むようなものもあって、解きごたえがあります。
roさん、うんうん悩むので「考えすぎて疲れないの?」と聞くと、「わたしは考えるのが好きなの!」と言っていました。うらやましい。。。
ディスレクシアの疑い
前にもちらっと書きましたが、今年の夏、3年生のroさんはディスレクシア(書字読字障害)の傾向があることがわかりました。
きっかけは、通っている児童精神科でプレイセラピーをお願いするにあたり、4月の終わりに、性格検査を受けたときです。心理士さんから「漢字を殆ど使わず、ひらがなでもたまに間違えています。もしかしたら書くことが苦手かも…」との指摘をいただき、言語科での検査を勧められました。
漢字が大の苦手なroさんなので、やっぱり、、、と思っていたので、評価してくれる機会があってよかったです。
3時間もかかる評価にへとへと
ディスレクシアの評価は、1.5時間を2日にわたって行いました。
漢字を書かせたり、ひらがなやカタカナの単語を読ませたり(意味のあるもの、ないもの色々)、先生が話した内容を覚えて、30分後に記憶力を確認するなど、書くのも読むのも苦手なroさんは、それはそれは疲れたそうです。苦笑
よく頑張ったね!大人でもきっとこれはしんどいよ~
文字から音への変換に時間がかかる
roさんは、明らかなディスレクシアではないものの、傾向はあるとのことで『書字読字障害疑い』という結果となりました。
文字から音への変換に少し時間がかかっているとのことです。
音や意味への変換に時間がかかると、たどたどしく読んだり、飛ばし読みしたり、読みづらいから書けないなど、書字や読字に困難さが表れるそうです。
roさんは、言葉にするのが少しゆっくりだけど、ひらがなやカタカナは意味があるものでも、ないものでも、間違えずに読むことができていて、文章も平均並みに読めているとのことでした。ただ、早く読む際に正しく読みにくかったり、文末を変えてしまったりするそうです。また、絵や数字が混ざると読むのに時間がかかっているそうです。
漢字は、単純にみると2学年下(1年生なみ…)。ただ、roさん、2年生の夏以降の漢字勉強を殆どやっていなかったので、実際は評価できないとのことです。でも、3年生のスキルを試しにやってみたとき、漢字が密になるとなかなか認識できずにいたので、そのエピソードからするとやはり認識の弱さは多少なりともあるかもとのことでした。
なぜディスレクシアになるのか?
ちょっとマニアックになりますが、、、
個人的な興味で 笑、文字から音への変換が遅いとなぜディスレクシアになるのか、メカニズムを知りたくて、論文も読んでみました。
で、結果、説明つかず!笑
そもそも、文字・音・意味の伝達は、脳の中でどんな順番なんだろう?とも思ったのですが、今のところ定義は不明確なようです。いくつかモデルがありましたが、簡単に言うと、脳の中での文字・音・意味の認識は、それぞれの矢印が相互作用する形になっていました。
ディスレクシアの原因仮設についても、音韻処理の障害や視覚処理の障害、急速に変化する音を認知できないなど色々あるようで、ひとつに絞られるようなものではないようです。
参考文献:日本語教育実践研究第 2 号 pp.1-15
「ディスレクシアを抱える日本語学習者に対する読み学習支援に関する一考察」
実際、roさんが苦手なこと
普段roさんを見ていて、書字読字が苦手っぽいなぁと思ったところを挙げてみたいと思います。
・中学年用の本は、字が小さく多すぎて読めない。見ただけで拒否感!
・多分、国語の教科書も…音読は一度もせず。
・テストくらいの、短さなら今のところ読める。けど、チャレンジなど、絵も字も密だと、上から読めず飛ばしてしまう。結果、意味わからず問題解けず。。。
・読むときに、指で位置をなぞっていることが多い。
・読むときに、声に出したほうが理解しやすい。
・字を書くのは苦手。漢字が密だと、ただ書くだけでは覚えられない。
roさんは聴覚優位なので、耳から入ってインプットが得意な一方、目で見て認識するのはかなり苦手そうだなあと感じます。
というわけで、roさんがディスレクシアの疑いと評価されたので、対策を考えることにしました。
言語科の先生や、学校の児童支援・養護の先生からアドバイスをいただいたので、またつづきを書けたらいいなと思います。
恐竜博2019に行ってきた!
公共機関が苦手な小学3年生のむすめ、roさん。
今年4月から通級指導教室に通っていますが、バスに乗れない日や乗れても降りてしまうなど、これまで公共機関が怖くてなかなか使えずにいました。
それが夏明けから少しずつ慣れてきて、通級のときにバスに乗れるようになったのです!roさん、ちょっとずつ気持ちに余裕が出てきているようです。
そこで今回はトライ!
思い切って恐竜博に行ってみよう!ということになりました。
精神障害者保健福祉手帳を取得したので、roさんも同伴者のわたしも、入場料が無料!それもお出かけの後押しをしてくれます。
公開サボり。笑
休日に出かけると人も多く、roさんにはハードルが高いため、平日学校をお休みして行くことにしました。
保健相談室には1か月の予定表を出してあって、お休みする日は学校に連絡しなくてもいいようにしてあります。
特に先生に言う必要もないけれど、一応roさんに「保健相談室には休むって言ってきたの?」と聞いてみたところ、「明日は学校サボります!恐竜博に行ってきます!って言ってきたよ~」と言っていました。笑
公開サボり宣言!そこを悪びれなく言えて、わたしはなんだか嬉しいです。サボりたいときはサボってよいのだ!
そして、サボります~と気軽に言える環境というのも、本当にありがたい限りです(いつも、無理しすぎないで。休んでもいいんだよ~。と言ってくれる。)。
電車とバス。roさんなりの対処方法
普段から、電車やバスで席に座れるときは、わたしと2人並んで座るようにしています。なるべく端っこを選び、他人と横にならないようわたしを壁にします。笑
今回は、2人並んで座れなかったので、1人では座らず立っていました。他人の目線を気にしないよう、ドアのすぐ横に立って外の景色に集中!(結構楽しんでるみたい)
また電車では、足を動かさずにいつまで立っていられるかで競って、なるべく楽しんで乗れるようにしていました。
そんなこんなんで、一度も降りずに1時間以上の移動をクリアしました!
上野についた瞬間、2人でハイタッチしました!!おめでとう~!!!
迫力模型や本物の化石に興奮
roさんは、石や鉱物がものすごく好きです。
行く前は、恐竜が好きというよりは、化石を見るのがとても楽しみだと言っていました。いつか自分でも掘り起こしてみたいそうです。
でも、実際恐竜博に入ってみると、細かく発掘された沢山の実物化石はもちろんのこと、何メートルもある恐竜の迫力模型に、roさんはとーっても感動していました!(マイカメラ持ってったのに、すぐ電池なくなってた。笑)
日本の恐竜、むかわ竜をこの目で見ることが今回の目的のひとつ。本物のむかわ竜の化石をじっくり堪能できました!はるかはるか昔、約7200万年前の化石。すごすぎる!!!
けれども、最後に圧倒されたのは、やっぱり、、、
ティラノザウルス!
roさんの感想。最終的にはティラノザウルスの顔の大きさが一番の感動だったそうです。笑
いやーやっぱり迫力あるよね。とってもかっこよかったですもん!
実はわたしも、恐竜化石の展示は初めてだったので、この目で、じっくり堪能することができて、本当に楽しかったです。
1億年以上前の化石があれだけ綺麗に残っているって、本当に奇跡ですよね。
お土産をたくさん買わされる。笑
お土産やさんでは、恐竜クイズブックを買って大喜び~♪
そして、もれなくアンモナイトの化石もせがまれる~♪♪(わたしには高い、、、)
そしてそして、すみっコぐらしが大好きなのでメダルも買わされる~♪♪♪(ぬいぐるみはもう完売でした。)
でも、ものすごく久しぶりの公共機関でのおでかけに成功したので、今回はご褒美ということで、大切にすることを約束してプレゼントしました!
せっかくだからパンダも見てきた!
せっかく時間をかけて上野まで来たので、roさん、初のパンダも見てきました!
こちらも、roさんもわたしも入場料無料!(でなければ、2つも施設を回れる余裕はありません。汗)
お出かけがなかなか難しいroさんにとっては、この精神障害者保健福祉手帳は、外出練習のための大切なツールのひとつになっています。本当にありがたいです。。。
パンダの観覧って、子ども専用の通路があるんですね。知らなかった。。。
平日のため、こちらの通路はガラガラでほぼ貸し切りのような状態。ゆっくりパンダさんの姿を観ることができました。コロコロしてて可愛かった~。
というわけで、2つも楽しいイベントを満喫することができました!roさんも「行けたー!」と嬉しそうでした。
いい思い出になったかな~。
roさん、電車・バスでのお出かけ成功おめでとう!
問題もなかなか面白くて盛り上がるし、手のひらサイズでいいです。 |