わたしたちらしく。

ひとりむすめのroさん。不登校をきっかけに、HSCや不安障害、愛着障害、感覚過敏、特性などなど、いろんなことがぽろぽろとわかってきました。

ディスレクシアの疑い

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前にもちらっと書きましたが、今年の夏、3年生のroさんはディスレクシア(書字読字障害)の傾向があることがわかりました。

きっかけは、通っている児童精神科でプレイセラピーをお願いするにあたり、4月の終わりに、性格検査を受けたときです。心理士さんから「漢字を殆ど使わず、ひらがなでもたまに間違えています。もしかしたら書くことが苦手かも…」との指摘をいただき、言語科での検査を勧められました。

漢字が大の苦手なroさんなので、やっぱり、、、と思っていたので、評価してくれる機会があってよかったです。

 

3時間もかかる評価にへとへと

ディスレクシアの評価は、1.5時間を2日にわたって行いました。

漢字を書かせたり、ひらがなやカタカナの単語を読ませたり(意味のあるもの、ないもの色々)、先生が話した内容を覚えて、30分後に記憶力を確認するなど、書くのも読むのも苦手なroさんは、それはそれは疲れたそうです。苦笑 

よく頑張ったね!大人でもきっとこれはしんどいよ~

 

文字から音への変換に時間がかかる

roさんは、明らかなディスレクシアではないものの、傾向はあるとのことで『書字読字障害疑い』という結果となりました。

文字から音への変換に少し時間がかかっているとのことです。

音や意味への変換に時間がかかると、たどたどしく読んだり、飛ばし読みしたり、読みづらいから書けないなど、書字や読字に困難さが表れるそうです。

roさんは、言葉にするのが少しゆっくりだけど、ひらがなやカタカナは意味があるものでも、ないものでも、間違えずに読むことができていて、文章も平均並みに読めているとのことでした。ただ、早く読む際に正しく読みにくかったり、文末を変えてしまったりするそうです。また、絵や数字が混ざると読むのに時間がかかっているそうです。

漢字は、単純にみると2学年下(1年生なみ…)。ただ、roさん、2年生の夏以降の漢字勉強を殆どやっていなかったので、実際は評価できないとのことです。でも、3年生のスキルを試しにやってみたとき、漢字が密になるとなかなか認識できずにいたので、そのエピソードからするとやはり認識の弱さは多少なりともあるかもとのことでした。

 

なぜディスレクシアになるのか?

ちょっとマニアックになりますが、、、

個人的な興味で 笑、文字から音への変換が遅いとなぜディスレクシアになるのか、メカニズムを知りたくて、論文も読んでみました。

で、結果、説明つかず!笑

そもそも、文字・音・意味の伝達は、脳の中でどんな順番なんだろう?とも思ったのですが、今のところ定義は不明確なようです。いくつかモデルがありましたが、簡単に言うと、脳の中での文字・音・意味の認識は、それぞれの矢印が相互作用する形になっていました。

ディスレクシアの原因仮設についても、音韻処理の障害や視覚処理の障害、急速に変化する音を認知できないなど色々あるようで、ひとつに絞られるようなものではないようです。

 参考文献:日本語教育実践研究第 2 号 pp.1-15
「ディスレクシアを抱える日本語学習者に対する読み学習支援に関する一考察」

 

実際、roさんが苦手なこと

普段roさんを見ていて、書字読字が苦手っぽいなぁと思ったところを挙げてみたいと思います。

 

・中学年用の本は、字が小さく多すぎて読めない。見ただけで拒否感!

・多分、国語の教科書も…音読は一度もせず。

・テストくらいの、短さなら今のところ読める。けど、チャレンジなど、絵も字も密だと、上から読めず飛ばしてしまう。結果、意味わからず問題解けず。。。

・読むときに、指で位置をなぞっていることが多い。

・読むときに、声に出したほうが理解しやすい。

・字を書くのは苦手。漢字が密だと、ただ書くだけでは覚えられない。

 

roさんは聴覚優位なので、耳から入ってインプットが得意な一方、目で見て認識するのはかなり苦手そうだなあと感じます。

 

というわけで、roさんがディスレクシアの疑いと評価されたので、対策を考えることにしました。

言語科の先生や、学校の児童支援・養護の先生からアドバイスをいただいたので、またつづきを書けたらいいなと思います。