反応性アタッチメント障害1
不登校最初の1週間、パパのことを思うと悲しくて悲しくて、泣き崩れていたむすめ。
わたしのそばから片時も離れられなくて、思い出してはわたしの胸の中で泣いていました。
ふと気持ちがダメになって塞ぎ込んでしまったり、集中できなかったり、イライラして癇癪を起こしてはそのあとうずくまって泣いてしまったり。。精神的にかなり参ってしまいました。
叶うことはないとわかっていても、心の中ではずっと「3人でまた暮らせたら良いのに…」と思っていたむすめは、パパの再婚を受け入れられずにいました。。。
このままではいけない。。と思い、臨床心理士の友人(今は公認心理師として活躍されています)に相談をしました。
そして、むすめの状態が「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」である可能性が高く、すぐに病院にかかった方がよい。場合によっては投薬も必要かもしれない。とアドバイスしてくれました。
「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」という言葉は初めて知りましたが、その内容を見てみると思い当たることばかりでした。。。
反応性アタッチメント障害とは ※コトバンクより抜粋
乳幼児と、その訴えや要求にこたえてくれる母親などの限られた養育者との間で形成されていく親密なきずな(愛着、アタッチメント)が、うまく形成されないことで起こる子供の反応や行動。「反応性愛着障害」、「アタッチメント障害」ともよばれ、RADと略称される。乳幼児は不安や不快などを感じたときなどには、周囲の養育者に対して泣いて訴えたり接触を求めて甘えたりしてきずなを求める愛着行動を起こす。しかし、養育者による心理的虐待や育児放棄、あるいは養育者の精神的障害などにより、子供の愛着行動を受け止めてきずなを形成していく養育環境がきわめて不適切であったり、日常環境での孤立などを経験したりすると、さまざまな不安定な行動を示すようになる。周囲からの働きかけに反応しない無感情や、警戒して人に近づかなかったり、自分を制御できずに攻撃的になるなど、対人関係に支障をきたすほか、社会的な不適応を示す。乳幼児期あるいは小児期早期に発症することが多いとされる。
※参考リンク:反応性アタッチメント障害(ハンノウセイアタッチメントショウガイ)とは - コトバンク
この、反応性アタッチメント障害。保護者との別離や再会時に特に顕著にあらわれる傾向があるそうです。
むすめにあてはまると思うこと
現段階では、わたしの推測でしかありませんが、むすめの愛着形成不全は「パパ」だけでなく、わたしである「ママ」についてもある。。と思っています。。。
・3人で暮らしていたとき~離婚~現在にいたるまで、むすめがパパに対して「不安」や「怖い」という思いを抱え続けていること
・わたしが忙しくて余裕がなく安心感を与えられなかったが故に、ママに迷惑をかけてはいけないという「遠慮」や、片親であるママまでなくしてしまうかもしれないという「不安や恐怖」をむすめが抱えてしまったこと。また、わたしもそれに気づいてあげられなかったこと
愛着 パパについて
◆3人で暮らしているときのパパ
元夫は、一緒に遊んでくれるときは良いパパ。しかしながら…
・イライラしたり怒ったりしていると、無言・感情がダダ漏れ。怖い。非常に恐ろしいです。
・むすめは3歳にして、自分が話したいことが話せず、パパの機嫌が悪くならないよう話題を選んで話す。
・ギャンブル好き(今思うと依存症)で、家族での外出が済むと家にいることが耐えられず(イライラ)、すぐ遊びに行ってしまう。
ギャンブルが原因で夫婦仲が悪くなったころから…
・元夫はほぼ笑わなくなった。
・別居数ヶ月前には、むすめが起きている間に帰って来ない。
・むすめはいつも淋しくてわたしの胸の中で泣く。。。
わたしへの暴言と金銭感覚の問題でわたしももう限界。むすめもパパに気を遣い続け、それでも会えずに悲しむ毎日に、このままではもうむすめもダメになってしまうと思い、むすめが4歳のときに離婚を決意しました。
残念ながら、むすめとパパは、3人で暮らしていたときから、大きな愛着形成不全の関係であったと思っています。。。
◆離婚後のパパ
・調停離婚後、月1の面会。
・嬉しい一方で、パパが怖いというむすめ。
・面会初期は、離婚の恨みから、全く笑顔を見せず、殆ど話さない元夫を見て、「パパ、ママを殺しそうな目をしてる…」と打ち明けるむすめ。。。
・徐々に、元夫も笑顔になれるようになり、二人で過ごせる時間を増える。
・むすめも安心して会えるようになる。
しかしながら今は、再婚によってまたむすめの安心感はなくなってしまったいました。
・電車などに乗って出かけられない。
・わたしがすぐ迎えにこれるような場所でしか面会できない。
「ママを殺しそうな目をしている」という言葉は本当に衝撃的でした。そんな目をした親に安心を抱けるわけもありません。。。
今では、一緒に暮らしていたときのことも、面会初期の怖かったパパのことは覚えていないみたいなのですが、潜在的にパパは「安全基地※」ではないと刻み込まれているような気がします。
※養育者との間に築かれる心地よい安心感、心の拠りどころ
参考リンク:安全基地 - Wikipedia
むすめを守るために離婚したつもりでしたが、むすめの不安や恐怖は離婚後もずっと続いていました。結婚生活や離婚、そしてその後の生活で、こんなにも長く子どもに辛い思いをさせてしまうなんて。。。本当にむすめに申し訳なく思います。。。
長くなりそうなので、わたしである「ママ」との愛着については、また改めて。。。