わたしたちらしく。

ひとりむすめのroさん。不登校をきっかけに、HSCや不安障害、愛着障害、感覚過敏、特性などなど、いろんなことがぽろぽろとわかってきました。

不登校3ヶ月~4ヶ月目、教室に行かない選択をする

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どっぷりおうち時間を満喫した夏休み明けが近づく頃。いつもならベッドに入ると数分で爆睡モードのむすめが、数十分もかかるようになってしまいました。

その理由はもちろん、学校に行きたくない。

 

学校に行きたくない理由は、ママがそばにいないから。

「ママのために(ママが働けるようになるために)学校に行けるようになりたいけど、本当は教室も保健相談室もいや。ママに会いたくなっちゃうし、寂しくなってもそばにママがいなくて、ぎゅーできないから…。」と打ち明けてくれました。

なので、気持ちを素直に話してくれたこと、行きたくない・行かなきゃと思ってしまう気持ちはよくわかることを伝えました。そして、「これまで夏休みだったんだから、すぐ行けるようにならなくていいよ。無理しなくていい。ゆっくりゆっくりでいいよ。」と、話すと少し安心できたようです。

それでも、すぐには寝付けるようにはならず、抱きしめたり、頭をなでたりしてベッドのなかで過ごす日々が続きました。

 

夏休み明けの登校

朝はやはり大変でした。パパのことを思い出し、悲しくて泣いてしまいます。「パパが他の人のものになってしまった…わたしの一番嫌なことをした…。」と苦悶の表情です。あまりにもしんどい日は無理せずお休みしました。

 

なんどもお話はしているものの、「なんで離婚したの?」と理由を聞くことも多くなりました。

「パパとママの家族生活の考え方がどうしても合わなかったんだ。3人で過ごせるよう色々頑張ったんだけど、ダメだった。3人での生活が続けられなくて、ごめんね。でも決してあなたのせいじゃないよ。これはパパとママがうまくいかなかったことが原因。」

すべては話せないものの、むすめのせいでは絶対ないこと、大人の事情であることを正直に説明しました。

 

また、感覚過敏が激しくなる日もあり、下着のゴムや履いているのが気持ち悪くて、落ち着くまで時間がかかったり、結局履けなくて休む日もありました。

 

一方で、プールや図工は楽しいようで参加できる。テストは静かなので受けられる。運動会が近いためダンス練習が始まりましたが、見学しながらも振りは覚えられたので、家でもとても嬉しそうに踊ってくれました。

こんな感じで、保健相談室を拠点としながら、行けそうな授業に参加するスタイルを取っていました。

 

だんだん教室へ行けなくなる

ところが、だんだん教室に行けなくなり、保健相談室で過ごす日が多くなりました。その1番の理由は、

「担任の先生に助けを求めても、保健相談室に行かせてもらえなかったこと」

だそうです。「ええ!?先生なんでー!???」と、わたしもショックを受けてしまいました。。。

 

むすめは、休み時間にもう教室にいるのが辛くなってしまい「保健相談室に行きたいです。」と、担任の先生に伝えました。すると、先生から「後で話を聞くね。」と言われ待っていたそうです。

ところが、授業が始まってしまった。。。授業中に声を上げることもできるわけもなく、先生の「後で話を聞くね。」の言葉を信じて、頑張って待ち続けたむすめでしたが、結局その後、声をかけてもらえることなく学校が終了したのでした。。。

 

担任の先生に理由を聞いたところ、返ってきた答えが「後で話そうと思ったけれど、平気そうだったから。」とのこと。

「もう限界だから、教室を出たいと言ってるんじゃー!!!怒」と叫びたい気持ちを押さえ、、、「ずっと先生の言葉を信じて耐えて、待っていたんです。むすめは何度も助けてとは言えません。表情にも出せません。保険相談室に行きたいと言ったときは、もう限界であることを分かってあげてください。クラス全員を見なければならなく、むすめひとりにずっと構っていられないことは分かっていますが、後にしなければならないのであれば、後でちゃんと声をかけてあげてください。」と伝えました(結構言った!)。

 

でも、残念ながら、わかってもらえていませんでした。。。2回目、また同じことが起きてしまいました。。。

連絡帳でも再度お願いをしましたが、後の始末。むすめは完全に先生不信に陥ってしまい、「もう(保健相談室に行きたいと)言えない…」と言うようになってしまいました。

 

教室に行かないことを選択

そんなわけで、ヘルプを声に出せない、表情にも出せないむすめは、先生にわかってもらえず、教室に行けなくなりました。

というか、しんどい思いをして我慢し続けなければならないのなら、無理して行く必要もないよね。と親子で話し合い、むすめの気持ちを尊重して、教室に行くことをやめました。

 

むすめは、本当に葛藤していました。けれど、「学校に行きたくない」と打ち明け、次に、「教室に行かない」と選択したむすめ。勇気を出して自分の気持ちをわたしに話してくれたむすめ。小さなたった8歳の女の子が、本当によく頑張って自分自身に向き合っていると思っています。

 

一方で、むすめのように、うまく助けが求められず気づいてもらいにくい子も、少しでも安心して過ごせるような仕組みや考え方、せめて声かけなどが、もっと学校にあったらいいになと切に願います(もちろん、それをしてくれている素敵な先生もいますが、学校として取り組んでいるかというと、あまり感じることができません…)。