時間感覚がない
過集中のむすめ。全くと言っていいほど「時間感覚」がありません。
あまり気にしない程度なら、いいのですが、『全く!!!(強調!)』気にしないので本当に困ります。。。
登校時間に気づかない
登校10分前になると「10分前だから、トイレに行っておいてね~」と声をかけています。すると、一応むすめも「あ、もうすぐ出る時間か。」と一度は自覚してくれます。
ところが、登校時間になっても全く反応なし。お人形遊びや絵を描いて遊び続けています。試しに時間を言わずに放っておいても、全く気づく気配なし。。。15分くらい経ってわたしがしびれを切らして、「時計見てごらん?」と声をかけると、初めてそこで時計を見て、はっと我に返ります(気づかなすぎ!笑)。
むすめは、登校時間が迫っているにも関わらず、遊びに過集中となった瞬間、時間を気にすることを忘れてしまうようです。全くと言っていいほど、時計を見て気にすることはありません。。。
むすめにとっては、1時間は10分くらい(笑)
1時間ほど遊び続けたむすめに試しに聞いてみました。「ねーねー、どのくらいの時間遊んだと思う?」すると帰って来た答えに仰天!
「10分くらいかな?」
どんな時間感覚なんじゃー!!!(笑)
本当に、むすめには時間感覚がない、というか時間感覚が時計のそれと大分違うようです。そりゃ、登校前の10分なんて、むすめにとっては一瞬なんでしょうね。。。
お友だちが遊びに来ると、みんな帰る時間を気にしながら遊んで、「ママに怒られるもん!約束破ったら遊べなくなっちゃうし!」と言いながら、ちゃんと時間前に片づけをはじめてくれます。毎回、目からウロコ。うちには全くない光景です。
もしむすめが外で一人で遊んでたら、きっと帰り時間には気づかないんだろなぁ。。。(今のところ、不安が強すぎて、一人で遊びに出かけることはないので安心です。苦笑)
言い聞かせても時間に気づくようにはならない
いくら口頭で時間を伝えても、叱っても、むすめに時間を気にしてもらえることはありません。そして、時間を守ってくれることも残念ながらできません。。。
わたしも、守ってもらえないのに毎回伝え続けるのはしんどい。本当に、しんどい。
さらに、時間が守れず叱ると、度々癇癪気味になってしまうむすめ。なぜなら、むすめは10分が10分と思えていないからです。
想定外に弱い特性のため、「え!?まだ1分くらいでしょ!?思ってもみなかったことで怒られた!!!」と脳がインプットしてしまう上、「あ、、10分過ぎてた…」と気づけなかった自分にも凹み、癇癪に移行してしまうのです。。。
結論として、この子は、『言い聞かせても時間に気づくようにならない』んです。
周りから見たら、「ちゃんと叱って自覚させなきゃ!甘い!!」と言われるかもしれませんが、正直もう、うちではこれ以上叱って聞かせても意味がありません。
むすめに声を荒げて無理矢理言い聞かせようものなら、一発で癇癪モード確定です。絶対うまく進むことはありません。
となれば、この子が納得して取り組めるようになるために、別の方法を考えるまで。
ダメなら、他のやり方、それでもダメなら、また違うやり方。その子に合った方法を調べ考え試していくのみです。(研究を仕事としていたので、試行錯誤は大好きです。笑)。
実は、むすめを産んでからこれまでずっと、むすめのいろんなことで、母親からはよく、「甘い。待ちすぎ。」と言われてたくさん傷ついてきました。でも、強く言って聞かせることが〇ではない子もいることもわかってほしいです。それに、むすめはわざと悪いことをしているのではありません。そういう特性なのです。でもなかなか理解してもらえません。
わたしは、むすめ自身のたくさんのことをできる限り理解して、上手に特性と付き合い、生きていく方法を教えてあげたいと思っています。
時間感覚をつけるためのわが家の対策「タイマー」
わが家の時間感覚対策は、手始めとして「タイマー」にしてみました。
「タイマー」を使って時間きっちりで始める・やめると、子どもを動かすのもどうなんだろうか…とも思いましたが、いくら言葉で言っても浸透しないむすめには、やはり機械的にやるしかないと思い、「タイマー」での時間管理をレッツトライ!
◆登校時間
登校時間の5分前(そろそろだよー)と登校時間(行くよー)で、タイマーをセット。タイマーはむすめが必ず自分で止めることで、自覚を強めました。そもそも不登校気味なのでそこから「行きたくない~」が始まることも多いですが、遊びはきちんとやめて、登校準備へと切り替えができるようになりました。
◆TV・YOUTUBEの視聴時間
TV・YOUTUBEが大好きなむすめなので、放っておいたら1日中永遠と観てしまいます。そこで、『観始めたら1時間で休憩する』というルールにしてみることにしました。
「1時間なんて短い!」なんて、ぶーぶー言うかなーと覚悟していたのですが、意外や意外。1時間のアラームでちゃんとTVを消している!
そして、なにやろっかなーと工作や人形遊び、お絵かき、ママお相撲(笑)しよう~などなど、次にやることにすぐ移行してました。
また、今日は作りたいものがあるから!と、1回の視聴時間をむすめ自ら30分にする日も出てきました。今まで、ダラダラTVを観ていて時間が過ぎてしまうことが多かったのですが、「タイマー」導入によって、一日の中でやりたいことの優先順位を決めるきっかけにもなったような気がします。
◆勉強
少しずつ、勉強に取り組めるようになってきたころから、勉強したい時間をむすめに決めてもらい(あくまでむすめ主体)、開始5分前と開始時間にタイマーを使うようにしました。
すんなり勉強道具を持ってくるときもあれば、やっぱりやりたくない…とイライラ気味で受け付けられないときもありますが、勉強の時間だぁという自覚は持てるようになりました。
勉強に取り組めない日もまだまだありますが、そんなときは「まあ仕方ないっかー」と割り切っています(やりたいときは言わなくても自ら持ってくるので、今はそれができる日もあるというだけで十分!)。
結論 : 「タイマー」は、時間感覚の弱い子に良いツール
時間を母であるわたしに指摘されると、イライラすることも多かったむすめですが、タイマーなら意外とすんなり受け入れられるようです。
また、タイマーを止めるのに立ち上がって移動することで、今まで取り組んでいたものから離れることができ、次のことへの切り替えのきっかけになれているような気がします。
これで時間感覚が身につくかどうかはよくわからないですが、、、とりあえず時間になったら動く!ということは、少しずつできるようになった気がします。
わたしも、時間を気にして何度も何度も声をかけなくていいので、とっても気が楽~。
他にもなにか、時間感覚を身につけられる方法がないか、これからも色々相談・調べていきたいと思っています。なかなか難しい課題ですが、頑張ります!
余談。
なんとなーくなのですが、むすめと寄り添い、一緒に前進したり後退したりしている毎日は、むすめに安心感を持たせてあげられるだけでなく、自己肯定感の低く生きてきたわたし自身にも「それでいいんだよ。」と少しずつ癒しを与えてくれているような気がします。
「ママ、わたしのそばにいてくれてありがとう。」「一緒に考えてくれてありがとう。」「褒めてくれてありがとう!」とむすめが喜んでくれることが何より幸せです。
まわりの友達や先生からも、「本当によく寄り添っているね。2人で頑張ってるね!」と、言われると嬉しい気持ちでいっぱいになります。
認めてもらえるって、本当に嬉しいし、ほっと安心できるものなんだなぁ。と実感しています。わたしも、むすめのこと、たくさん認めてあげたいなぁと思います。